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農業回帰で脳も刺激

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    「体を動かし、土に触れ、野の風に吹かれると、細胞の一つ一つに精気が吹き込まれる感じがします」

    日本人初の宇宙飛行士として知られる元テレビ局記者の秋山豊寛さん(64)が福島県田村市の阿武隈山地で農業を始めて11年。
    その間、医療機関にかかったのは、歯石除去と背中のおでき治療だけだ。

    宇宙から地球を眺め、環境や食の安全をテーマに報道するうち、自ら食物を作る側に飛び込んだ。

    標高600メートルに農地と山林を50アールずつ購入し、地元の人に指導を受けながら始めた農業。
    気候に左右されるが、年5俵程度の米と約50種類の野菜を自給し、シイタケを販売する。

    朝5時起床、夜9時就寝。「日の出、日の入りに誘われる生物本来の生活リズムで体調が整う」

    近年、農業や田舎暮らしへの関心が高まっている。
    NPO法人「ふるさと回帰支援センター」が6都府県の都市住民5万人を対象に行った調査では、4割以上が「田舎暮らし」の希望を持っていた。
    同センターが昨年、東京都内で開いた「ふるさと回帰フェア」には、101自治体が参加、約1万5000人が来場した。
    団塊の世代の大量退職を控え、いずれも前年から倍増の勢いだ。

    秋山さんが暮らす田村市の隣、小野町には、中高年を中心に主に首都圏から30世帯以上が移住。
    農作業や作物交換を通じ、地域にとけ込んでいる。

    医療水準の地域間格差がある中、移住には不安も伴う。
    そこで都市と郊外を行き来するスタイルもある。

    横浜市の会社役員Nさん(59)は2年前、千葉県南房総市に中古の一戸建てを購入、畑を借り、月に数回、横浜と南房総を往復する。
    「農業もいいが、都会の華やかさや刺激ある暮らしも捨てがたい」と語る。

    社会の高齢化に伴い、健康長寿のために望ましいライフスタイルを探る研究が世界中で活気を見せる。

    スウェーデンのカロリンスカ研究所などで、75歳以上の776人を6年間追跡した結果、
    日常的に
    〈1〉体を動かす
    〈2〉頭を使う
    〈3〉社会参加する
    ――高齢者が最も認知症になる率が低かった。

    東京農大の松尾英輔教授(社会園芸学)は「農を取り入れた生活は、3要素を満たす」と指摘。
    農作業の運動強度の研究で、50歳代の男性が60日間、1日約5分、クワで耕すと、背筋力が25%上昇。
    クワを使った除草作業は、心拍数の計測から、ウオーキングと同程度の強度とわかった。
    農作業は適度な運動になる。

    農作業を教わったり、作物を交換したりすることが、共通の話題、体験になり、人の交流、社会参加を促す、との報告もある。
    野菜や果物の摂取はがんや認知症の予防につながるとされるが、農業を始めて「野菜に愛着がわき、食生活が変わった」という人も多い。

    阿武隈山地の秋山さん。
    「農で脳も刺激して、あと30年は、ぼけず、しっかり生きなくちゃ」と笑う。
    人生90年、元気をつくるのは、ライフスタイルそのものかもしれない。
    (読売新聞より)





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